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《早慶》文系受験生のための勉強相談所Part2《国立》
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428 名前:(´・ω・`) ◆nAdjHiNQ:2005/09/04 09:10
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まぁ、参考書だけやってても全然問題はないと思いますよ。
あとは授業切ったとして、その開いた文の時間を巧く使えるかどうか次第です。
まず昨今の入試における古文単語の問われ方について話すと、訳語選択問題
でも各単語のハマリ訳がそのまま選択肢に反映されるケースが少なくなってき
ています。センターの語句問題で特に顕著ですが、選択肢の文章が、単語の訳
は、文脈やニュアンスから言い換えられて出題される場合が多い。
「あさまし」に下線。でも「おどろく」とか「あきれる」と言う言葉が入った
選択肢がそもそも一つもない!そんな問題はざらだし、また難関私大となると、
わざとプラスマイナス両方の意味がある単語の、マイナス面のハマリ訳を使用
した選択肢をダミーとしてつくり、正解は文脈的に言い換えられたプラスの意
味の選択肢なんて問題もあります。だから、頻出のハマリ訳にとらわれていて
は正解できない。つまり、ゴロで覚えた単語なんかは使えるわけがないんです。
単語はハマリ訳に加えてニュアンスやイメージで捉える必要があります。
また、一単語一訳の単語はゴロで覚えて良いかも知れないが、重要古語にその
ようななものは少ない。
それを踏まえて考えると、単語のニュアンスの説明や英語に変換して意味の
大枠を捉える工夫が為されている、パピルスは単語帳として秀逸だと思います。
当然ハマリ訳も例文も外してないし。それ以外にも、章だてが巧く
「[からだ]と[こころ]の一体語」とか「[状況]と[心情]の一体語」等
独特の区分けがしてあり、本文を読んでて意味を取るときも「体の意味なら、、
疲れる?違うな。こころの意味で苦労するで取ろう。」という風に、実戦の場で
自分の力で多義語の訳語を識別する際にかなり役立ちます。これが文脈から単語
の意味を捉えると言うこと。まさに今の入試単語問題で必要とされている力です。
単語をタイプ別に章立てすることは、そういう意味でもかなり効果的。
そして、語数にしてもマドンナの230では少ないし、読み解き古文単語だと多い
上に本文読まなきゃいけない分時間がかなりかかる。そもそもいきなり読めない。
だからマドンナや読み解き派一冊で単語の勉強まかなうことはなかなかできない。
それを考えてもパピルスの収録語数はベストで、敬語や熟語的に処理すべきモノ
も収録されていて、一冊で受験古文単語は十分。
レイアウトは確かにパッと見では読み解き、マドンナ、ゴロゴに劣る気しますけどね。
でも、決して勉強しづらいレイアウトではない。やり始めれば問題なく進むと思う。