NO.10452080
四谷のいいところを言い合うスレ☆
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23 名前:匿名さん:2009/06/16 15:46
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では大問Iだが、migration, immigration, emigration, natinals, ideology あたりは55でもしつこく指導しているようだが、
このくらいの語彙判別ができなければ一橋や早慶クラスを受験する資格はない。
citizens を知っていれば、citizenship は市民権だと類推するくらいの意訳センスは必須。
で、まず、帰還移民の規模を把握しづらい理由は、という出題については、dataが……と続く第3パラグラフをそのまま記せば妥当だが、
最大のヒント語は estimates である。
次段落には、ドイツからイタリアへの帰国移民の両国での計数結果の差異が事例としてあげられ、この論理的な意味からestimats のメッセージを逆算してもよい。
つぎに、下線部和訳の問いは直訳は簡単だが、histroies, ideologies, and structures と並ぶ新たな評価材料を慎重にふまえながら訳そう。
直後の第6段落において、市民権と国籍の享受にかかる定義づけのマトリクスを記してあり、これはまたずいぶんと過保護なサービス問題だと思われる。
さらに次の competing models の具体的な内容だが、ここではもう cultual assmimilation, one-sided process, multicultualism とシンプルな論理対比が易しい。
こうしてきちんと読みこなしていけば、最後の空欄補充問題などそれこそバカでもわかるはず。
大問II こちらはクスクスと心中で失笑を漏らしながら読み進めた受験生も多かったと思われる。
フェミニストのおばちゃんなら、笑うどころか複雑な表情を浮かべるかも?
けして普通の受験生に読みこなせるレベルではないが、実によくできた論理のギアチェンジ展開なのである。
まずトリッキーなのは、本稿はまず「男性の境遇は過去に比べ、対女性において幸福感を覚えるようになったか」という切り口から始まっているのに、
第5パラグラフから「女性の満足感」へと価値判断の尺度がシフトし、女性はちっとも幸福にはなってないのよ、というところ。
さらに第8パラグラフでは、女性の幸福感は「男性の貢献方法次第」と。
最後の第9パラグラフでは、(大問Iと同じく) expectation という語が決め手だ。
相対的な幸福感の議論において、沖合のブイのごとく干満問わず浮かび続けるキーワードとなっている。
男女の幸福感、どっちもどっち、という微笑ましいメッセージを見出せば、両者緊張関係への解決策は、と文意をまとめられる。
なお、本文は最初から6行目の .... one group of Americans : consevertive radio talk show hosts who claim ... that it proves ... が戸惑うところ。
Americans が トークショウの hosts であることに気付いてほしい。
下線部和訳のところは、Whether she believes のあとに (or not) が隠れていて、
that (直前に言った、今の女性は情動を安定させてくれる男性が欲しいということ)describes her husband is now the single best indicator of a woman's happiness in marriage.
となっていること、是非とも読み取ってほしい。
大問III の英作文は、以下のテーマのいずれかについて書け、というものだが、是非を明示しろとは求められていないので、まだ救われたか。
選択テーマ: ユーモアのセンスは人生で最も重要な素養のひとつである / 日本は豊かな国である / 10年後のあなた のいずれかについて150語以内で書けというもの。
一橋を受験する学生なら、「日本は豊かな国」について選び、GDPや経常黒字などの額面を引用しつつ、技術革新で日本はモノが余り=デフレに突入するほどだ、とまとめるのが一番簡単。
10年後の自分、は意地悪なテーマ、若い連中はそんなこと真面目には考えていないし、またそれが普通で健全でもある。
ユーモアのセンス云々は、何をもってユーモアというべきか巧みに書き抜けつつ見解を述べるのに、150語はいくらなんでも無理だ。