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126 名前:奇妙な体験:2007/03/16 18:31
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しばらく前のこと。
僕は、夜の9時半まである予備校で自習してたんだけど、
ちょっと離れた机の下の方から、ハァハァとあえぐ声が聞こえてきました。
一瞬、猫でも迷い込んだか、と思い、覗きにいったのですが、
何も居ませんでした。
10分くらいしたら、今度はもっとはっきり、ハァァァッ、ハァァァッと呼吸音が聞こえてきました。
やっぱり、何か居るんだ、と思ってまた覗いてみたのですが、
何も、居ません。
僕はなんだかとても気持ち悪くなり、バタバタと片付けて逃げるように自習室を立ち去りました。
翌日の夜、また9時半ごろ。
今度は数名が自習室に残って勉強していました。
例の座席からは、あえぎ声はまったく聞こえませんでした。
というか、そこには痩せて鼻の尖がった女の子が座っていたのです。
ああ、昨日は気のせいだったのか、と思い、僕はは片付けて受付の女性に退出を告げました。
「まだ自習室には誰か残っているの?」と訊かれたので、5人くらい残っていましたよ、と答えました。
「でも、女子は居ないでしょ?」とさらに訊かれ、僕は「1人居ましたよ」と答えました。
「なんだ、女子は遅くまで自習するなと言っているのに」と受付の女性はぶつぶつ言いながら自習室に向かっていきました。
なんとなく、僕はヘンな気持ちになって、受付のところで待っていました。
2分くらいすると、この受付女性が戻ってきて、
「なーんだ、女子は居なかったわよ」
僕は黙って帰宅しました。
それ以来、僕は自習室では絶対に最後の1人にならないように気をつけながら受験まで切り抜けました。